その他

生きる力

娘が、小学校へ入学してしばらくした、ある日のこと。

朝は、とても良い天気だったのに、お昼前から雨。
妖精ちゃんに、傘を持たせていませんでした。

都合で、お迎えにも行けなかった母。

家で、待っていたら「ただいま~」と元気な娘の声。

あれあれあれ?
娘が、全く濡れていません。

「どうしたん?」

「傘、借りて帰ってきた。」

「誰に?」

「Dくんのママに」

慌てて電話しました。

「傘、貸してくれてありがとう。お迎えに行けなかったから、助かったわ~。」とお礼を言いました。

このママとは、娘が幼稚園の頃から仲良くしてもらっていました。
双子ちゃんのママなんです。
小学校は、2クラスしかありませんので、100パーセント、どちらかと同じクラスになります。
分からない事など、いろいろと教えてもらったりして、とても助けてもらっていました。

私が、娘の事をとても心配していることも、よ~く知ってくれています。

そんな、Dママ。
「ママは、妖精ちゃんの事、いつもいつも心配しているけど、大丈夫だよ。しっかりしてるもん。今日も、雨降っているから、子供達に傘持って行ったら、妖精ちゃんが居てね、私に、『おばちゃん、傘持って来たん?DちゃんとHちゃんの分持って来た?私、傘無いねん。お母さんも来てくれへんし。1本傘貸して。おばちゃんが、Dちゃんと一緒に帰ったら、傘余るやろ~。』って。ほんとしっかりしてるわよ。計算がちょっとくらい出来なくったて、だいじょうぶ!ちゃんと生きていけるわよ。」
と、教えてくれました。

なんだかとっても嬉しくなりました。

人懐っこくって誰にでも話しに行く娘ですが、ちゃんと、自分を守るための能力もあったようです。

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相貌認知

ウィリアムズ症候群の特徴として、「人懐っこさ」があります。

この特徴に、娘は随分助けられてきました。

とても愛嬌があって、いつもニコニコ。
そして、お話が好きなので、誰にでもごあいさつ。

お年寄りや、おばちゃんとは、そこから、いろんな会話を繰り広げていました。

年齢が上がると共に、「どこの誰」まで、聞き出したりして。

そして、特技ともいえるのが、一度会ってお話した方の事は、ちゃんと覚えていて、2度目に会っても、いつどこでお会いした方かをだいたい覚えているのです。

幼稚園の間は、だいたい親子でセットで行動していましたので、私も一緒に、どこの誰だか覚えていたのですが。

小学校へ行くようになってからは、参観日の度に、「誰のお母さん?誰のお父さん?」と自分からお話に行っていました。

私が、あちらの事を知らなくても、娘が、「誰々ちゃんのお母さん」と教えてくれていました。

いろんなところで、見知らぬおばちゃんと気安く話すので、後から「誰?」と聞くと、「誰々さんのママ」と、他学年のお子さんの名前まで出てくる始末。

これはもう、特徴というより、娘の特技かもしれません。

この特技を生かせる職場、接客業などにつければ良いのにな~と思っています。

ですが、娘もお年頃になって、誰にでも気易く声をかけると言う事が、いけない事だとも教えていかなければなりません。
今の世の中、どこに危険が潜んでいるか、はたまた、悪用されるかもしれません。

この「人懐っこさ」が、娘の将来に良いように働いてくれる事を祈るばかりです。

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