ソプラノリコーダー
低学年の間は、いろんな面で遅れてはいたものの、普通学級でみんなと一緒に学習していても、さほど目立つ事はありませんでした。
ですが、3年生になってくると、徐々にお勉強も抽象的になってきて、いろいろ難しい面が出てきました。
学習面だけではありません。
精神面でも、成長の早い子は、どんどん大人っぽくなっていきます。
特に、女の子の精神的な成長は、目を見張るものがありました。
いつまでも幼さの抜けない妖精ちゃん。
徐々に、他の子との差が顕著になってきていまいした。
3年生になると、音楽で新しい楽器「ソプラノリコーダー」と出会いました。
この楽器との出会いが、クラスでの妖精ちゃんの位置づけが大きく変わるものとなったのです。
2歳から音楽教室に通い、電子オルガンを弾いていた妖精ちゃんですが、いくら訓練しても、全く楽譜が読めません。
担任の先生にもその事は伝えてありました。
ですから、先生も無理に楽譜を読ませる事はせず、何度も何度も耳からメロディを入れてやってくださいました。
そういった先生の配慮で、学校の授業でのリコーダーは、不器用ながらも、休み時間などにも練習する事で、ほぼ吹く事ができました。
これに自信がついたのか、少しでも時間があると、一人教室でリコーダーを吹いて過ごす事が多かったようです。
妖精ちゃんは、授業での曲以外に、自分の好きなヒットメロディを音を探りながら吹いていました。
この頃、妖精ちゃんが大好きだった、スマップの「世界に一つだけの花」をリコーダーで吹いた時には、クラスのお友達から「リコーダーの天才」と呼んでもらい、一目置かれるようになったのです。
それからは、お友達から、「妖精ちゃん、あの曲吹いて~。」とか、
「どうやって吹くの?」などと言われて、いつもいろんな事を教えてもらう立場の妖精ちゃんが、教える側へとなったのです。
この事は、妖精ちゃんにとって、とても大きな力となり喜びにもなりました。


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