新版K式発達検査とWISC-Ⅲ
妖精ちゃんが、WSであると分かり、一番ショックに思った事は、「知的障害がある」と言う事でした。
9歳まで、この事は、私の心の中で勝手に封印しておいたのですが、事実として認め、受け入れなければなりません。
もちろん、いろんな面で他の子と比べて遅れのある事は、分かっていました。
でも、親の欲目で、いつかきっと追いつく。
出来るようになると、思い込んでいたところもありました。
ですが、はっきりとWSの子には「知的障害」があると分かり、妖精ちゃんの健やかな成長のためにも、発達検査を受ける事にしました。
以前にも書きましたが、民間では、『WISC-Ⅲ』を、市の児童福祉相談所では、『K式発達検査』というのを受けました。
私は、これらの検査の違いを全く理解していませんでした。
そこで、妖精ちゃんが通っている民間の療育機関の所長さんにいろいろと教えていただきました。
『K式発達検査』(京都式発達検査)は、受検者の、実際の年齢で、50%の子供ができるものを到達点としているというのです。
図形の検査などは、「ひし形」が描ければ完成となり、それ以上の年齢は出てきません。
今、どの年齢くらいまでの事が出来ているかを調べる検査なのです。
ですから、評価の仕方は、○才△ヶ月と表されます。
実年齢は、12歳であっても、妖精ちゃんのように、数の概念に乏しいと、「数」は、6才前後と評価されます。
それに対して、比較的流暢な会話が成立してますので、「言語面」では、9歳台という評価がされました。
子供の発達では、9歳の壁というのがあり、抽象的な表現や曖昧な表現ができるかどうかが、この年齢なのだそうです。
妖精ちゃんは、現在この壁に突き当たっている状態なのです。
学校の勉強も、4年生から急激に、抽象的になってきますので、学力面でも大きな差が表れてくるのです。
『WISC-Ⅲ』は、知的能力を調べる検査です。
この検査は、受検者が、実際の年齢を100とし、与えられた課題をどのくらい出来るかを調べるものです。
より、たくさん出来たら、100以上の数字で表されます。
この検査では、【知覚】(「聴覚」・「触覚」・「前庭覚」・「固有覚」・「視覚」)のバランスが分かります。
ひとは、これらの感覚が、うまく合わさって体に入り、整理されているのですが、このバランスが悪いと、揺れが大きくなり、うまくバランスが取れない状態になってしまうのです。
説明してくださった先生は、「波乗りをしている自分を想像してください」とおっしゃっていました。
どれか一つだけ際立って出来たとしても、揺れは大きくなり、バランスが悪くなります。
また、どれか一つが苦手だとしても、やはり揺れは大きくなり、バランスが崩れます。
このように、いろいろな方面から、多角的に見ることができるのです。
よく言われる、感覚統合の訓練は、揺れをできるだけ小さくし、できるだけ安定したバランスが取れるようにするものなんです。
『K式発達検査』は、その子が、「何歳くらいの事ができる」を知る検査であり、『WISC-Ⅲ』は、その子のプロフィール(横顔)を知る検査なのです。
どちらの検査がどうこうと言うのではなく、子供の発達を理解するうえで、全く別のものであるという事です。
妖精ちゃんの場合は、たまたまこれら二つの検査を受けるチャンスに恵まれました。
両方の検査結果で、より一層妖精ちゃんの発達について理解する事ができました。


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