進路☆中学進学に向けてその2
娘の事は、小学校の先生のみにお話させていただいていました。
学校のお友達はもちろん、親戚にも、世間にも公表していません。
娘の抱えるハンディキャップで、一番大きな問題は、『空間認知障害』です。
娘もこの事は、分かっています。
小学校の間は、建てかえられて、まだ数年の真新しい校舎で過ごしました。
バリアフリーの造りであり、シンプルな教室配置でした。
そして、担任の先生が、ほぼ一日子ども達に接してくださっていますので、それほど不自由なく、生活できていました。
ところが、中学校は、築30年以上。
バリアフリーでもなく、構造も複雑です。
そのうえ、各教科で教室を移動します。
体験入学した娘が、ずっと、「迷子になったらどうしよう」と、不安がっていました。
小学校と違って、担任の先生がどこまで関わってくださるのかも不明です。
また、中学校は今の小学校ともう一校別の小学校とが一緒になります。
同じ小学校の子達は、6年間一緒に過ごしてくれたので、娘の苦手とする事、出来ない事を理解してくれているとは思うのですが・・・。
中学校を普通学級でと決めた以上、娘がより、みんなと一緒に過ごしやすくしてやるのも親の務めではないかと考えました。
そこで、担任の先生に「娘の事を6年生のみんなにお話させていただきたいので、少しお時間いただけませんか?」とお願いしました。
私は、中学校へ進学し、クラスの半分は同じ小学校の子と同じになるので、同じ小学校の子だけでも、娘の事を理解してくれていれば、十分だと判断しました。
それには、理由があります。
3年後には、中学校よりももっと広い社会に出なければなりません。
その準備段階でもあるのです。
世の中に出たとき、すべての人が、娘のハンディキャップを理解してくださるわけではありません。
自立への一歩のためでもあるのです。
娘に、自分の抱えるハンディキャップをしっかりと自覚させ、甘えではなく、困った時に助けを求められるようになってもらいたいのです。
そのために、力になり、助けになってもらえるように、娘の同級生に、ハンディキャップの事を告白し、お願いする事にしたのです。
親のこの気持ちを先生に話した時、先生は「お母さん、よく決心されました。私達担任も娘さんの健やかな成長のために、できる限りの協力をさせていただきます。そこで、お母さんがお話された後に、6年生全員のフォローを担任としてさせていただきたいと思いますので、事前に打ち合わせをさせてください。」と、おっしゃってくださいました。
私は、授業の合間10分くらいいただければと思っていたのですが、先生は、「静かな環境で、お母さんのお顔をしっかりと見ながらお話を聞かせていただきたいと思っています。時間もしっかりと取りますので、よろしくお願いします。」と言ってくださいました。
親のエゴとも思われても仕方無いようなお願いに、先生方は「娘の健やかな成長のために」と、一生懸命考えてくださっているのです。
私が、娘の事を公表しようと思えたのは、今の娘の同級生達が、とても頭も質も良い子達ばかりなので、きっと娘の事を話しても理解してもらえると思ったからです。


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