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妖精ちゃんのおともだち

娘は、私の理想とする女の子の遊び(お人形・ままごと)を年長さんになるくらいまで、全くしませんでした。

ですが、お人形やままごと道具は使用しなくても、「ごっこあそび」は、それなりにしていました。

では、何で?

我が家には、娘が大好きなお友達が居たのです。
そのお友達の名は、「じきおちゃん」
水色の掃除機です。
娘は、音過敏症で、掃除機のモーター音が嫌なくせに、「掃除機」が大好き。

私が、掃除機を使い出すと、耳を塞ぎながらも、「じきおちゃ~ん」と呼びながら、付いて回っていました。

掃除機の吸い込み口が、お顔。
ホースが首。
モーター部分が、体。
丸いタイヤが、足。

隅っこを掃除しようと、お顔を外そうものなら、「あか~ん。そんな可愛そうな事したら~。」と、大騒ぎ。

何かちょっと大きなモノを吸い込んで、グゥィ~~~ンと、言う音が聞こえようものなら、「何食べさせたん?苦しいって言ってるやん。お腹こわす~。」と、大騒ぎ。

娘には、掃除機を擬人化させて、お友達として話しかけていたのです。

それに、愛読書もありました。
それは・・・。

掃除機のカタログ。

スーパーの家電売り場や電器屋さんに行くと、必ず掃除機の売っているところへ行き、何分でも眺め、最後にはカタログをあるだけの種類もらって帰るのです。

家では、掃除機のカタログを広げ、色や形の違いに、大興奮。
そして、家族に「どのじきおちゃんが、かわいい?」だの、「わたしは、このじきおちゃんと遊びたい」だの、じきおちゃんの話題に花を咲かせていました。

小さな子供が大好きなおもちゃとは、とても思えない、じきおちゃん。
でも、娘にはとっても大切なお友達だったようです。

今でも、もちろんじきおちゃんの事大好きです。

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